Incident Guide

ロールバック失敗時に最初に見るポイント

中級以上の開発者、リリース対応を持つ人、障害対応の練習をしたい人向け

ロールバックは戻せば終わりではなく、設定・キャッシュ・依存状態のズレまで疑う必要があります。その初動を整理する入口です。

想定検索意図

ロールバック 失敗 本番 戻らない 確認ポイント

向いている人

中級以上の開発者、リリース対応を持つ人、障害対応の練習をしたい人向け

おすすめの進め方

症状を読む → 確認ポイントを押さえる → 関連シナリオで実際に手を動かす、の順で進めるのが最短です。

よくある症状

まずは自分の困り方がこのテーマに合っているかを確認します。

症状

ロールバック後も障害が続く

症状

一部のリクエストだけ失敗する

症状

キャッシュや環境差分が残っている可能性がある

最初に確認するポイント

変更が本当に戻っているかをコード以外も含めて確認する
キャッシュ、設定、依存バージョン、権限差分を順に疑う
復旧後に再発防止メモまで残す

確認手順

上から順に見ていくと切り分けが進みます。 途中で原因が分かればそこで止めて構いません。

  1. 1

    動いている実体が本当に戻ったか確認する

    リポジトリを戻したこと と 動いている実体が戻ったこと は別。 ビルド成果物、 配布されたアセット、 起動中のプロセスが古いままということが起きる。 バージョン番号やコミットハッシュを実際に応答させて、 意図した版が動いているかを目で確かめる。

  2. 2

    コード以外に進んでしまったものを洗う

    ロールバックで戻らないものが必ずある。 データベースのマイグレーション、 外部サービス側の設定、 発行済みのキャッシュ。 コードだけ戻すと、 新しいスキーマに古いコードが当たって別の壊れ方をする。 何が前に進んだかを先に書き出す。

  3. 3

    一部のリクエストだけ失敗するならキャッシュを疑う

    全部ではなく一部だけ失敗する場合、 配信の階層のどこかに古い応答が残っている可能性が高い。 CDN、 プロキシ、 ブラウザのキャッシュを順に切り分ける。 hard reload で直る人と直らない人が混在するなら、 手前の共有キャッシュが残っている。

  4. 4

    環境差分を最後に見る

    本番だけ再発するなら、 依存パッケージの版、 ファイルの権限、 使っているポートといった 環境側の差分を疑う。 同じコードでも動く環境と動かない環境が分かれるのはここ。

  5. 5

    復旧したら、戻せなかったものを記録する

    復旧の直後は 「何が戻って何が戻らなかったか」 が分かっている唯一の時間帯。 次に同じことが起きたとき、 この記録があるかどうかで復旧時間が変わる。 原因ではなく 「ロールバックで戻らなかったもの」 を書き残す。

このテーマで身につけたいこと

ロールバック後に見るべき差分
本番だけ残る不整合の見方
復旧後の確認と記録の型

このテーマに合うシナリオ

読んで終わらせず、そのまま手を動かせるシナリオに絞っています。